誰でもすぐに実践できる、退屈されないプレゼンを行う3つのコツ
プレゼン、昔は好きじゃなかった。
もう自分でも何を話してるのかわからなくなるくらいテンパっちゃって、
ただただ早く時間よ過ぎ去れえええええ って感じになっていたのだけど
なんだかんだで毎月2〜3回くらいの数をこなしていると
最近ではいつのまにか自信をもってプレゼンできるようになってきたので
そうなれた理由はどこにあるのかなーと思い、
普段自分が気に留めていることをなんとなくまとめてみた。
プレゼンする相手が2〜3人なら
普通に打ち合わせのノリで、対面で手元の紙資料をもとに話すでOKだけど
10人くらいを相手にする場合は
わりとパフォーマンスとかが大事になってくるように思う。
1. スライド資料を使って、前で立って話す
普通のことかもしれないけど、意外と座ってそのまま話しはじめる人が多い。
そもそも、座ってぼそぼそと話している人の話ってだいたいつまらない。
昔、宣伝会議の「プレゼン講座」で講師の方が開始してしばらくずーっと座ったままで
手元のパソコンでスライド資料をみながら話してるんだけど
その人の話、もうまったく印象に残らないのよ。
お金払って参加してるのにこれは期待はずれだったな…と思いかけていたそのとき
急にその講師は話すのをやめて立ち上がり、
「ね。こんな風にしゃべっている僕をみて、皆さんはどう思いましたか?
話の内容どうあれ、退屈だったんじゃないでしょうか?」と。
実際に実演されてみて、かなり説得力があったのを覚えている。
前に立って、こっちを見ながら話す人の話はなぜだか耳に入ってくる。
話している人の表情が見えるからか、その人自身に対して意識が向く。
あと、説明している部分を指さしながら、身振り手振りを加えてスライド資料を説明してくれると、聞き手は話についていきやすい。
自分も「これ」とか「あれ」といった指示代名詞をよく使うけれど
色々な情報が映し出されている目の前のスライドのどの部分を指して「これ」と言っているのかをはっきりさせないと、
おそらく話は20%ぐらいしか相手に伝わっていない。
(もとより、複雑なスライド資料自体がそもそもダメなのだけど)
みんなの視線を一気に受けるとなんだか緊張してしまいそうな気がするが、実は視線を向けられたほうがかなりしゃべりやすい。
うんうんとうなずいてもらったり、聞いてくれている感じがあると、話すこっちの気持ちものってくる。
みんなの反応をみながら話せるようになると、その場で補足フォローもしやすい。
そんなわけで、プレゼンはスライドを使って立って話すのがのぞましい。
そのため、前提としてプロジェクタが投影できる環境かどうかは事前に確認しておいたほうがいい。
2. 紙資料はあとで配る
前に立って己のパフォーマンスを最大限発揮させるためには
できれば紙資料は後で配るほうがいい。
紙資料を配ったが最後、話半分にプレゼンを聞きながら資料の先をどんどん読んでいく人が必ずでてくる。
プレゼンの場にいる相手が10人だとして、
それぞれが違うページを見られるとどれだけ説明しづらいか。
特にテーブルを円形で囲んでいるような広めの会議室の場合は
発表者との距離が遠くなるため、聞き手の行動は自由で散漫になりがち。
その傾向は顕著になる。
時には、発表前に紙資料の配布を求められることもあるので
そのときは仕方ないけれど
スライド用と資料用で内容を少し変えることで
聞き手の意識をスライドに向けさせることは可能である。
3. 「話しことば」で説明する
プレゼンテーションに台本は要らない。
資料のテキストは極力読まないようにする。
スライドをちらっとみながら
そのページで言いたいことを「書きことば」ではなく「話しことば」で説明する。
これがポイント。
自分で資料をつくっているなら、だいたいのストーリーは頭に入っているはずなので、意外と説明できるものである。
もちろん事前に練習はしておいたほうがいいけども。
たとえば国会議員の方々の演説や会見って、書面化された文面、つまり書き言葉を読んでいるだけの方が多いので、聞いているこちらはどうしても退屈な感じになってしまう。
同じ政治家でも小泉純一郎さんは自分のことばで話していたので、彼の発言はすごく耳に入ってきたのを覚えている。
用意していた形式的な言葉より、自分が使いやすい普段の話しことばで発言したほうがよっぽど好意的な印象を受けるし、そのほうが発言者の個性がでて良いと思う。
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これら3つのことに共通しているのは
すべて自分に注目してもらうための方法なのかなと。
半沢直樹も言っていたけど、要するに
「こっちを見ろ!」ということであります。
そんなことを意識していると
おのずと企画書のつくりかたも変わってきます。
文字小さくてぎっしり文章でうまっているようなスライド資料なんて、
もう絶対につくらなくなるから。
まあ、それでも競合コンペで負けるときは負けるので
やっぱり企画内容がそもそもイケてるのか、という議論にはなりますね。
精進せねば。